2025/12/10 22:39

季節の珈琲をご紹介します。
インディア ポアブス農園 バイオダイナミック 
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産 地:インド インド南西部、ケララ州北部、ネリヤンパティ丘陵
精 製:ウォッシュド
標 高:900~1,200m
生産者:トーマス・ジェイコブ
品 種:S7、BBTC、S8
備 考:有機JAS認証、バイオダイナミック農法
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お正月用にふさわしい豆を!と思い、以前から気になっていた銘柄を仕入れてみました。

インディアです。モンスーンという銘柄はよく聞くのですがこの銘柄は珍しい。
その珍しさは何よりも、農法に由来するものだと思います。

有機だけでなく、バイオダイナミック農法・・・(天体の運行に合わせて農作業を行うもの)
少し神秘的な印象を持つ豆なのです。
満月の日は身体がいつもよりしんどい気がする・・・そんなあなたに良く効く珈琲なのかもしれません。

インドといえば、不思議な言い回しをする構文が気になっていました。
例えば、何かあって嬉しい時に日本では「私は嬉しい」と言いますが、
インドでは、「嬉しさが私に宿っている」というような言い回しをするようです。

地球のリズムに合わせてインドで栽培されたこちらの豆ですが、
何かが宿ってくれているかもしれませんね。

さて、試作をしてみる中で、
焙煎度による味の違いがおもしろかったので
レコードに見立ててA面とB面ということで販売します。

➤A面
 酸味による味の構成。酸っぱいじゃない酸味を探して。
 甘く、華やかでなめらか。瑞々しさがあふれる爽やかな味わい。

B面
 しっかりと味と香りがある中に、味の奥に見えるほのかな明るさ。
 酸味ではない、明るさという印象。
 冷めてくるごとに鮮明に感じる明るさがウリです。
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今年も、一年お疲れさまでした。
頑張ってくれた身体を特別な珈琲で労ってあげてください。
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最後に、
現地買付を行った商社より以下、コメントを転用します。

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■インド南西部・ケララ州は、インドの中で最も自然が豊かに残り、人々の生活水準も高い地方として知られています。
  このケララ州を貫く西ゴード山脈の山中、パラムビクラム自然公園に隣接したセータルグンディの地でポアブス社が、世界でも最高水準の自然農法を駆使して、インドのスペシャリティコーヒーを生産しています。
  その農法は、土壌と植物、動物の相互作用だけでなく、天体の動きにも着目した農業を行う、バイオダイナミック農法を採用しています。乳牛を飼い、またコーヒー以外の農作物も生産する事で、農園自体が一つの循環系となるものです。

■コーヒー農園は、シェードツリーにしっかりと守られ、農園内で精選される有機肥料により、ゆっくりと育てられます。

■バイオダイナミック農法とは、天体の運行に合わせて農作業が行われます。
  太陽や月・またその他の太陽系惑星や星座の位置関係で、地球に注がれるエネルギーの質や流れを図った上で農法が実践されます。
  具体的には、宇宙から最もエネルギーが注がれる満月の日に種蒔きや堆肥を与えたりします。収穫もそれぞれの作物とその用途に合わせて作業日が決定されます。
  最も大切なものは、生命力、種や作物、土壌、調合剤などの研究も生命力を中心に行われています。

■バイオダイナミック農法の作物は、地中深くまでしっかりと根を張り、従来の作物より18%以上根が深く育つとされています。
  学術的にもその有効性が実証され”有機栽培の最高峰”と呼ばれるようになりました。
  健康な土壌は健康な植物を育み、健康な動物を育てる事が、私達の健康に繋がると言う考えが、欧米では、広がっています。

■甘い酸味と香り、マイルドな口当たり、優しく調和の取れた味わいが特徴です。

■バイオダイナミック農法で栽培されたコーヒーを飲むことで、健康・活力に少しでもプラスの効果を与えたいと、生産者である、農園主の拘り思いが、生んだコーヒーです。
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2025.12.10 山香社